とりあずネタバレも何もなしで感想を言うと ( ;∀;) イイハナシダナー
いやー凄まじい世界観だった。
ここまで世界観を作り込むのは並大抵じゃないともうんだ。
登場する人物の暮らし方がありありと分かる息をしている世界観とでもいうのだろうか。

とりあえずネタバレ無しで感想&点数をつけるとすると。
・シナリオ:
メインルートはGOODエンドとはかけはなれてる。
少々最後の失速が惜しいがここまで引きこまれたエロゲーはしばらくみなかったともう。
最後の失速も主人公の最後を引き立てるための演出と考えることもでき、マイナス評価にはできないだろう。
ただ、メインルートであるユースティアルートはいいが、リシアを除く他のルートがほとんど微妙というか、後から付け足したようにすら感じるシナリオで悲しかった。そもそもユースティアルートをGOODにすることにできなかった原因が完全放置ってのが解せぬ。
いきなり数年後にシナリオとんだりね。どう考えてもタイムラインがおかしい。
あとは、メインルートのこういう終わり方も好きだが、エンディング後に1枚絵ではなくほんの数分でいいからシナリオが欲しかったとかなり感じる。
これは是非とも追加シナリオディスクがほしいレベル。ファンディスクでもなんでも構わないからGOODエンドも見せやがれこんちくしょう(´;ω;`)
神作といえば神作かもしれないが、この終わり方に物足りなく感じてる人がいるのではないだろうか。
というわけで神作を一応基準として
182点

・キャラ
凄まじく個性・・・4癖ぐらいあるキャラばっかりをよくここまで用意したものです。
サブキャラすらもストーリーの根幹に関わってくる今作ではこのぐらい味のあるキャラでないといけない気もしますが。特に主人公・・・カイムが格好良すぎる。
ただ、惜しかったのがメルト・・・アベンドシナリオでいいからあの時のメルト視点が見たかったなぁ・・・・
個別ルートに入った後のラブラブ具合も良かった。
160点

・CG
さすがのべっかんこう先生。
立ち絵は最近判子絵とは言えないぐらいそこそこかき分けされてるように思えます。が、今まで3種が5種になった程度かもしれないですけど。
ただ、1枚絵で崩れる表情がどれも同じ顔に見えてしまう・・・・特にエリスとフィオネはHシーンで区別がほとんどできなかった気がする。
しかし塗りが素晴らしく上達した気がする。質感というか肌や服が素晴らしい触感をはなってる。
絵の上手さより塗りの上手さの方を重点に置く俺としてははんこ絵だろうが関係ないので高得点になりますね。
138点

・BGM
記憶に残るBGMは少なかったが、正直シナリオに食われてるせいだと思うので、BGMの本来の立場であるシナリオの引き立て役としては十二分な物だったと感じた。
また、あいかわらずOPは最高だった。EDも悪いところはない。
136点

・演出、システム
すばらしいの一言。
ちょっと重いのが玉に瑕だが、どんなかゆいところにも手が届く仕様とはこのことだろう。
細かすぎて、逆にウザイという人わいるかも知れないが(笑)
プログラマーさんはかなり頑張ったんじゃないでしょうか。
122点

・えちぃシーン
一人につき大体4シーンあり、どのクオリティもしっかりと魅力を引き出している。
使えるか使えないかでいったら十分に使えるレベルだと思った。
118点

・総評
前評判よりは少し落ちてしまったかもしれないが、全体のまとまりは8月の作品で随一だろう。
これで、メインシナリオ後日談の話があれば夜明けなを超えたかもしれない・・・・だけに残念だった。
ベクトルが違うので過去作品を引き合いにだすことは難しいが、FA以上夜明けな以下という感じか。ただ、自分的には大満足する出来だった。
あとリシアがかわいすぎる・・・・これだけでもそこそこ評価は上がると思える。
しかしリシアルートとユースティアルートも、やはりベクトルが違うので比べることは不毛だろう。
ただ、客観的に見れば、
リシアルート:8月がいままで出してたゲームのTrueルートに近い誰もが幸せになれるEND
ユースティアルート:今作の目玉で、8月ファンには意見が割れそうなEND
という感じに思える。

しかし、ここまで今までとは違うジャンルを作って、ここまでの安定感のあるゲームを出せる8月は安泰なのかもしれない。
正直お金に見合ったシナリオは味わえると思う。
どこかでみたが、「葉鍵月は一般に移ってしまったから、エロゲー業界で今は8月の天下」というのがまさに現実となってきた気がする。アリスはまた別に置いといてね。昔葉っ派だった自分から見れば妙に納得出来る。
これからもこのクオリティを維持していただきたい。
ランクは準神作、点数は175点ほどをつけたいと思う。
(100点でゲームとして楽しめるかのライン)

最後にもう一度いうと、素晴らしい世界観だった。

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